むし歯につながるドライマウスの影響とは
皆さんこんにちは。
府中市の歯医者「Kデンタルクリニック」 です。
本日は最近増加傾向にある「ドライマウス」について解説していきます。
ドライマウス(口腔乾燥症)とは、主に唾液の分泌が減ってしまうことで、お口が乾燥してしまうことです。「乾燥するだけなら大きな問題ではない」と思われるかもしれませんが、放っておくとむし歯の発症や進行に影響する大きな要因となります。
食べたり飲んだりすると、お口の中に潜むむし歯菌が酸を出して、むし歯になりやすい状態を作ります。お口の中の酸性が進むと、歯が溶け始める「脱灰」という現象が起こります。この酸性の状態を中和してくれるのが唾液です。さらに、唾液には酸で溶け始めた歯の表面を修復してくれる「再石灰化」というはたらきもあります。唾液は、お口の健康を保つためにとても重要な役割を果たしてくれます。しかし、唾液はさまざまなことが原因で分泌のバランスを崩してしまうことがあるのです。
糖尿病・腎障害・シェーグレン症候群などの全身疾患があると、脱水が起こったり、唾液腺に炎症が起こったりして、唾液の分泌が少なくなることがあります。これらの病気ではなくても、服用する薬によっては唾液の分泌を抑制してしまう副作用が起こる可能性があります。また、頭頚部に放射線をあてるがん治療を行った場合、唾液腺にも影響が及んでお口が乾燥することがあります。ほかにも、ストレス、口呼吸、加齢などがドライマウスの原因になるといわれています。
ドライマウスにならないための予防は、まずご自分のお口の状態を意識していただくことから始めます。少しでも「乾燥しているかも」と思うようなら、歯科医師や歯科衛生士などの専門家にご相談ください。お口の健康を保つ基本的な手段として、適切な歯磨きの方法をご指導したり、生活習慣の中から要因となるものを改善するアドバイスをさせていただきます。さらに、全身疾患がある場合は、その治療方法やドライマウスの原因となっている薬の変更などにより、解決をめざします。唾液腺のマッサージで唾液の分泌を促すこともできます。
ドライマウスになるとむし歯の進行が速くなるので、小さなむし歯もすぐに大きくなってしまうかもしれません。府中の「Kデンタルクリニック」では、患者さんお一人お一人のお口の状態に合わせた方法でドライマウスの改善に努めます。
ドライマウスを改善してむし歯も防ぎ、お口の健康を長く維持しましょう。